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エコキュートを住宅に設置するメリットとは?導入デメリットはある?
2023.4.20お役立ちコラム
近年では光熱費コストや非常時の対策などを考慮してエコキュートを導入する方が増えています。 エコキュートを導入することで得られるメリットにはどのようなものがあるでしょう。本記事ではエコキュートのメリットとデメリットを比較していきます。
エコキュートを導入することで得られるメリット8つ
エコキュート導入で得られるメリットには以下のようなものがあります。
- 光熱費のコストを大幅に下げられる
- 事故を防いで安全に使用できる
- 環境負荷が少ないので省エネにつながる
- 災害などの非常時にもお湯を使える
- 太陽光発電との相性がいい
- 操作が簡単で使いやすい
- メーカーが豊富で最適な機種を選べる
- 導入時に補助金を使えることがある
順を追ってみていきましょう。
光熱費のコストを大幅に下げられる
エコキュートを導入する大きなメリットはやはり、光熱費がお得になりやすいという点です。 住宅のお湯の供給にはガス給湯器や電気温水器といった選択肢があります。しかし、これらの方法はエネルギーの供給源が限られるため、結果的に光熱費の負担が高まってしまいます。エコキュートは空気を取り込んで電気でお湯を沸かす仕組みです。しかも、割安な夜間電力を使ってお湯を沸かし、貯水することも可能です。 エコキュートでお湯を沸かすために必要な電力の量はそれほど多くないため、長い目で見ればかなりのコスト削減になります。個人差はありますが、エコキュートの導入によって年間の光熱費が数万円から十万円以上安くなるシミュレーション結果もあります。 もちろんお湯の使用量や使用頻度、電気料金のプランなどによって光熱費の金額は変わるでしょう。エコキュート導入時には、光熱費の詳しいシミュレーションを試してみましょう。
事故を防いで安全に使用できる
エコキュートはガスを使用せずお湯を沸かすシステムです。まずは冷媒を使って専用の機器に大気中の熱を取り込み、ヒートポンプユニット内の熱交換器によって温度を高めます。この冷媒の熱が水に伝わることでお湯がつくられます。 お湯をつくる過程で燃焼を行わないため、稼動させても二酸化炭素が増加することはありません。ガスを使った給湯とは異なり一酸化炭素中毒が起きる心配もないです。 また、ガス漏れによる中毒や火災などの危険もありません。安全に使用できるのも、エコキュート導入の大きなメリットです。
環境負荷が少ないので省エネにつながる
エコキュートは環境負荷が少ないシステムとして注目を集めています。再生可能エネルギーの一種であるヒートポンプのシステムでお湯を沸かすのがエコキュートの大きな特徴です。自然冷媒によってお湯をつくるヒートポンプ技術はCO2排出量が少ないため、地球温暖化防止をサポートできます。 電力需要を夜間に移行するピークシフトに貢献できるのもエコキュートならではの特徴です。多くの電力が使われる日中の時間帯には電力負荷もかかりやすいでしょう。 しかしエコキュートは夜間に運転するため、電力の負担を軽くできます。近年は温暖化対策として、またエネルギー自給率の向上という観点からも、再生可能エネルギーの普及が重要視されています。再生可能エネルギーを使ってお湯を沸かせるエコキュートは、省エネを実現できる環境に優しいシステムです。
災害などの非常時にもお湯を使える
エコキュートを導入すれば、貯湯ユニットに常にお湯を蓄えておくことが可能となります。貯水ができるシステムは災害などの非常時に高い効果を発揮するでしょう。 自然災害が発生すると、断水などのトラブルが引き起こされることがあります。一般の住宅では、蛇口やシャワーを一定期間使えなくなってしまうのです。しかしエコキュートであれば貯水ユニットにお湯が溜まっていれば、断水時でもお湯を使えます。とはいえ、災害時に貯水ユニットのお湯を直接飲むのは避けた方がよいでしょう。 なお、災害時にはガスや水道よりも電気の方が早く復旧するのが一般的です。エコキュートの導入後にはガスを使う必要はないため、ライフラインが早い段階で復旧しやすいという良さもあります。
太陽光発電との相性がいい
最近では、太陽光発電システムとエコキュートを併用するケースが増えています。 エコキュートには日中にお湯を沸かしたときに電気料金が割高になってしまうというデメリットがあります。しかし太陽光発電システムでつくられた電力を使えば、光熱費の負担がかかる心配がなくなるでしょう。 2つのシステムを併用すれば、自宅で発電した電気を使ってお湯を沸かせるので、さらに光熱費がお得になるのです。
操作が簡単で使いやすい
最新のシステムというと操作が難しい印象を持つ方もいるかもしれません。しかし、エコキュートのフルオートタイプはボタン1つで自動操作が可能です。室内に設置した操作パネルのボタンを押せばすぐにお湯を沸かすことができ、追い焚きなどにも手間がかかりません。 子供から高齢者まで誰もが直感的に使える便利さは、エコキュートならではのメリットといえるでしょう。
メーカーが豊富で最適な機種を選べる
現在は数多くのメーカーがエコキュートのシステムを販売しています。それぞれの機種によって、給湯のタイプやタンクの容量は異なります。また、独自の便利機能を搭載した機種を販売しているメーカーも多いです。 例えば一人暮らしや夫婦での二人暮らしの場合には、タンク容量がコンパクトなものを選ぶのが経済的です。家族が多い住宅には550リットルなどタンク容量の大きなものが向いています。 給湯のみを手動で行えるリーズナブルな機種、自動でお湯はりや足し湯ができる便利なフルオートタイプなど、給湯タイプにも多くの種類があります。それぞれのメーカーの機種を比較し、使いやすいものを選びましょう。
導入時に補助金を使えることがある
エコキュートの導入時には、国や各自治体の補助金を利用できる場合があります。年度によって補助金の適用範囲や上限金額などは異なりますが、経済産業省や環境省が用意する補助金はかなりの金額になることもあります。 ただしエコキュート導入で受けられる補助金には一定の条件が設けられています。特に指定業者以外に工事を依頼したときには補助金の対象外とならないことがあるので注意が必要です。 エコキュートの導入を検討しているのなら、まずは補助金について詳しく調査したり、専門業者に相談したりしてみましょう。
エコキュートの導入にデメリットはある?
エコキュートには数多くのメリットがある一方、デメリットも考えられます。エコキュートの導入時には、メリットとデメリットを詳しく比較しておきましょう。
設置に初期費用がかかってしまう
エコキュートには設置後の光熱費を抑えられるという特徴がありますが、一方で設置にはまとまった初期費用が必要です。 エコキュートはガス給湯器などの設備と比べると内部構造が複雑で、どうしても製造費用が高くなってしまいます。初期費用の価格が気になり、導入をためらう方もいるかもしれません。 しかし、エコキュートの導入後には経済的なメリットを受けられる可能性が高いです。光熱費をグッと下げられるため、長期的に見れば初期費用を回収した上で、お得に使い続けられます。また、補助金を使って初期費用を下げる対策も可能です。 費用面が気になる場合には、見積りやシミュレーションで具体的な金額をチェックしてみましょう。
設置スペースが必要になる
エコキュートの機器を置くスペースを確保しなければならないのもデメリットの一つです。住宅の周囲に十分な広さがない場合、エコキュートの機器を設置できないこともあります。 幅90cm前後、奥行き30cm前後のスペースがあれば、ほとんどのエコキュートタンクユニットを設置できます。ヒートポンプユニットの設置には幅50cm前後、奥行き60cm前後の広さが必要です。
お湯切れが起こることがある
エコキュートの貯湯タンクは一定量のお湯を貯められるようになっています。しかし、生活の中で大量のお湯を使ってしまうと貯湯タンクが空っぽになり、次にお湯を沸かすまでの間は水しか出なくなってしまいます。 エコキュート導入後は貯湯タンクの量を把握しておき、お湯の使用量を調整する必要があるでしょう。お湯切れを防ぐためには、貯湯タンクが大きいタイプのエコキュートを導入するのがおすすめです。 最近のエコキュート機種は貯湯タンクの湯量が少なくなると自動でお湯を増やす沸き増し機能が備わっており、お湯切れが起きることはほぼありません。より安心して使用したい方は、お湯の量を自動管理する機能が備わった機種を導入するのがおすすめです。
運転音が気になることがある
エコキュートはヒートポンプを運転させてお湯を沸かします。そのため、機種によっては夜間の運転音が少し気になることがあるかもしれません。 ほとんどのエコキュートは、40デシベルほどのごく小さな音でヒートポンプを運転させます。しかし、就寝する夜間の時間帯には僅かな物音も気になることでしょう。 物音に敏感な方は、寝室から離れた場所にエコキュートを設置したり、防音設備を整えたりといった対策をしておきましょう。
省エネ性能や環境性能が高いなど、エコキュートには多くのメリットがある!
エコキュートは省エネ性能や環境性能に優れたシステムです。導入に一定の費用がかかるなどのデメリットはもちろんありますが、長期的に使用することを考えれば費用面はかなりお得になります。 また、災害時に活用できることや操作がしやすいことなどもエコキュートのメリットです。 住宅の水回りの利便性をアップさせたいとお考えの方は、多くのメリットを持つ便利なエコキュートを導入してみてください。
この記事の執筆者:岩田
(カスタマーサポート)
大手建設会社に新卒入社し、5年間ほど広報、個人営業などの業務を経験。
2018年にエスジーに入社し、オール電化の販売サイト「エスジー」「エコランド」のマーケティングを担当。2022年からエスジー「オフィシャルサイト」の広告も担当しています。
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