エコキュートにすると電気代はどう変わる？

エコキュートは使い方によってはガス給湯器よりも電気代が安くなる傾向があります。導入を検討しているのであれば、光熱費がどれだけ変わるのかをシミュレーションしてみましょう。

本記事ではエコキュートの電気代がどれくらいお得になるかについて、詳しく解説していきます。

エコキュートの電気代は平均でどれくらい？

エコキュート導入後の電気代は、エコキュート機器の種類や契約中の電気料金プラン、エコキュートの使用頻度によって変わります。また、寒冷地ではエコキュートの電気代がやや高くなるなど、光熱費には地域差もあります。

とはいえ、エコキュートの導入後には給湯光熱費の年間支払額を数万円単位で節約できるのが一般的です。

エコキュートの開発製造を手掛けるダイキンは、エコキュートのランニングコストをウェブサイトにて公開しています。地域によって異なりますが、エコキュートの電気代はガス給湯器に比べて数万円安くなるようです。

例えば都市ガスエリアで比較した場合、ガス給湯器を使ったときの年間の給湯光熱費が71,600円だったのに対し、エコキュートの光熱費は21,800円まで下がりました。年間の光熱費は実に49,800円も下がった計算になります。

10年間という長いスパンでみれば、電気代は約50万円も安くなります。エコキュートの機器を設置する際には初期費用がかかりますが、長期間使えることを考えればエコキュートの導入はやはり費用対効果が高いのです。

エコキュートの電気代は地域によって差がある

エコキュート機器の製造開発を行うパナソニック株式会社では、エコキュートを使ったときの地域ごとの電気代を公開しています。

エリアごとの、エコキュートを使ったときの年間のランニングコストが確認できるため、エコキュート導入の際の参考となるでしょう。ただしあくまで平均値となるため、各家庭ごとに実際の電気代は異なります。

温暖なエリアは水温がもともと温かいので、給湯にかかる電気代が安くなる傾向があり、一方で寒冷地はエコキュートにかかる光熱費がやや高くなるのが一般的です。

エコキュートの電気代をさらに抑える方法は？

エコキュートを導入しているにもかかわらず、電気代が思ったほど安くならないと悩む方もいるかもしれません。ここからは、よりお得にエコキュートを使う方法をチェックしていきましょう。

料金プランを見直す

エコキュートをの料金をより安くするためには、エコキュートがお湯を沸かす深夜の時間帯に電気料金が安くなるプランを設定しましょう。

ただしこのプランでは深夜の電気代が安くなる代わりに昼間の電気代が上がってしまいます。ライフスタイルによってはかえってコストが上がってしまうこともあるでしょう。適切な料金プランに変更するなどの対処をすれば電気代を下げることができます。

沸き増しを控える

エコキュートは電気代の安い夜間にお湯を沸かし、それを溜めておくシステムです。しかし、日中にお湯が足りなくなり沸き増しをした場合、昼間の電気料金プランが適用されます。

日中の沸き増しを繰り返していると、電気代が節約できないことがあるので気をつけましょう。

節約機能を活用する

エコキュートにはより料金を節約するための節約機能がついていることがあります。例えば電気料金が高い時間に稼動させないピークカット機能やピークシフト機能を使えば、効率よくエコキュートを使えます。

他に、沸き上げのタイミングを調整するパワーセーブ機能、太陽光発電と連動させるソーラーチャージ機能なども上手に活用しましょう。

シミュレーションを試す

エコキュートは、毎日一定量のお湯を使う家庭に向いている設備です。お風呂にお湯を張らず短時間のシャワーのみで済ませるなど、お湯の使用量が少ない家庭ではあまり料金の安さを感じられないかもしれません。

各家庭のお湯の使い方や家族の人数など、ライフスタイルによってエコキュートの電気代は変わります。まずはエコキュートの導入でどれだけ給湯光熱費が安くなるのか、シミュレーションをしてみましょう。

ライフプランに合わせたエコキュートの料金シミュレーションをしてみよう

せっかくエコキュートを導入しても、電気料金のプランが適切なものになっていなかったり、エコキュートの特性を活かせていなかったりすると、思ったほど節約につながらないこともあります。

エコキュート導入時には、エコキュートの仕組みや特性についてよく把握した上で、ライフスタイルに合った電気料金プランを設定しましょう。ライフプランに合わせた料金シミュレーションについては、専門業者に相談することもおすすめです。