給湯器修理の費用相場はいくら？部品別・メーカー別の料金と交換との比較まとめ

給湯器を修理する前に知っておきたい基礎知識

給湯器が不調になったとき、「修理で直るのか？それとも交換すべきか？」と悩む方は多いでしょう。
まずは、給湯器の種類や修理の基本を理解することが、無駄な出費を防ぐ第一歩です。

給湯器の種類（ガス・電気・エコキュート）の違い

給湯器には大きく分けて3種類があります。

種類	特徴	修理費用の傾向
ガス給湯器	都市ガス・プロパンガス対応。最も普及	修理しやすく費用は比較的安い
電気温水器	電気でお湯を沸かす	部品が少なくトラブルは少なめ
エコキュート	ヒートポンプで加熱する高効率モデル	構造が複雑で修理費はやや高め

ガス給湯器は構造がシンプルで修理しやすい一方、エコキュートは高効率・省エネ性が高い分、修理部品も高額になる傾向があります。

修理が必要になる主なトラブル症状

• お湯が出ない・温度が安定しない
  
• 給湯中にエラーコードが出る
  
• 本体から異音・異臭がする
  
• 水漏れが発生している
  
• リモコンが反応しない
  

これらの症状は、センサー・バーナー・基板などの部品故障が主な原因。
長年の使用による経年劣化が多く、放置すると修理費がかさむこともあります。

メーカー・型式で費用が変わる理由

同じ給湯器でも、メーカーや型式によって部品価格と供給期間が異なります。
一般的に、リンナイ・ノーリツ・パロマなどの主要メーカーは部品供給が安定していますが、製造から10年以上経過すると部品廃番による修理不可のリスクが高まります。

---

給湯器修理の費用相場一覧

点火しない・お湯が出ない場合の修理費

• 点火装置・バーナー交換：約10,000〜25,000円
  
• 温度センサー交換：約8,000〜15,000円
  
• 基板（メインボード）交換：約20,000〜40,000円
  

点火不良は給湯器のトラブルで最も多い症状。軽度なら清掃で済むこともありますが、基板や配線が原因の場合は部品交換が必要です。

水漏れ・異音・エラーコードなどの修理費

故障内容	修理内容	費用目安
水漏れ	パッキン・配管交換	約5,000〜15,000円
異音	ファン・モーター交換	約15,000〜30,000円
エラーコード	電装・センサー調整	約8,000〜25,000円

エラーが頻発する場合は、一時的にリセットしても再発することが多く、根本的な部品交換が必要になります。

部品交換別費用（バーナー・基板・ポンプ・配管など）

部品名	平均修理費用	備考
バーナー	約10,000〜25,000円	点火しない・異音
基板（メイン）	約25,000〜40,000円	エラー頻発・操作不能
ポンプ・ファン	約15,000〜35,000円	お湯が出ない・異音
配管・パッキン	約5,000〜15,000円	水漏れ対応
熱交換器	約30,000〜60,000円	劣化・寿命サイン

複数部品に不具合がある場合は、修理を重ねるより交換の方が安く済むこともあります。

出張費・診断費などの追加料金に注意

多くの業者は、修理費のほかに出張費・点検費を請求します。

• 出張費：3,000〜5,000円
  
• 点検・診断費：3,000〜8,000円
  
• 部品取り寄せ費：別途数千円
  

「部品がない」「修理不可」と診断されても、出張費だけ発生するケースもあるため、事前確認が重要です。

---

メーカー別の修理費用と特徴

リンナイ・ノーリツ・パロマの相場比較

メーカー	修理費用目安	特徴
リンナイ	約15,000〜30,000円	部品供給が安定・修理対応が迅速
ノーリツ	約15,000〜35,000円	サポート体制が充実
パロマ	約10,000〜25,000円	費用がややリーズナブル

主要3社は信頼性が高く、純正部品での修理が可能。ただし、10年以上経過したモデルは部品終了の可能性があります。

メーカー修理と街の業者修理の違い

• メーカー修理： 純正部品・保証あり・料金はやや高め（2〜3万円〜）
  
• 街の業者修理： 即日対応・安いが品質は業者次第（1〜2万円〜）
  

「確実性を重視するならメーカー修理」「スピードとコスト重視なら地域業者」と使い分けるのが賢明です。

保証期間内なら無料になるケースも

新品購入から1〜2年以内なら、メーカー保証で無償修理が受けられることがあります。
また、家電量販店やネット販売では延長保証（5〜10年）を付けている場合もあり、修理費を抑える有効な手段です。

---

修理より交換が得になるケース

修理費が高額（3万円以上）なら交換検討を

修理費が3万円を超える場合、交換した方がコスパが良い可能性が高いです。
特に、複数箇所が劣化している場合は、修理しても短期間で再発するリスクがあります。

10年以上使っている場合は寿命サイン

給湯器の寿命は約10〜15年。
10年以上使用している場合は、主要部品の劣化が進み、修理しても延命処置にしかなりません。
この段階で交換を検討するのが理想です。

エコキュートに交換すると光熱費も削減できる

最新のエコキュートは、電気代の安い深夜電力を利用してお湯を沸かすため、光熱費が年間で約3〜5万円削減できるケースも。
さらに、国の給湯省エネ事業補助金（最大10万円）が活用できるため、実質費用を抑えて導入できます。

---

給湯器修理を依頼する際の注意点

見積もりを複数取るべき理由

修理・交換費用は業者ごとに大きく異なります。
2〜3社から相見積もりを取り、以下の項目を比較しましょう。

• 本体価格と工事費の内訳
  
• 追加費用の有無
  
• 施工保証・メーカー保証の内容
  

相見積もりを取るだけで、1〜3万円の差が出ることも珍しくありません。

悪質業者の見分け方

• 「今すぐ交換しないと危険」と煽る
  
• 見積もりを口頭で済ませる
  
• 型落ち機種を最新モデルと偽る
  

契約前に口コミ・評判を確認し、見積書を必ず書面で受け取ることが基本です。

すぐに修理してもらうための依頼ポイント

• 型式・エラーコードを伝える
  
• 故障の症状を具体的に説明
  
• 訪問希望日時を明確にする
  

事前に情報を伝えることで、業者側も必要な部品を持参でき、即日修理の確率が高まります。

---

補助金・保証を活用して賢く修理・交換する方法

自治体の補助金・助成金制度を確認

多くの自治体では、省エネ給湯器（エコジョーズ・エコキュート）への交換に補助金（5〜10万円）を支給しています。
地域によっては、国の補助金と併用可能なケースもあります。

延長保証サービスの活用

家電量販店・通販サイトでは、給湯器に5〜10年の延長保証を付けられることがあります。
保証期間内であれば、基板やセンサー交換なども無料対応可能。

エコキュート交換で補助を受けるケース

2025年度も継続中の「給湯省エネ事業」では、ヒートポンプ給湯器（エコキュート）導入に最大10万円の補助金。
さらに、東京都や大阪府などの自治体では追加5万円前後の上乗せも。
この機会に交換を検討する価値は十分あります。

---

まとめ｜修理費用を把握して、最適な判断を

修理で十分なケース

• 使用年数10年未満
  
• 修理費が2万円以下
  
• 軽度な部品交換（センサー・リモコンなど）
  

交換した方が結果的にお得なケース

• 修理費が3万円以上
  
• 10年以上使用
  
• 部品供給が終了している
  

最新のエコキュートに交換すれば、光熱費の節約＋補助金活用で長期的な得につながります。

信頼できる業者に早めの相談を

給湯器の不調を放置すると、突然の故障でお湯が使えなくなるリスクも。
修理費を把握した上で、信頼できる業者に早めに相談することが、最も安心で経済的な選択です。

---

結論：
給湯器の修理費用は平均1〜3万円程度。ただし、3万円を超える・10年以上使用している場合は、交換が賢明。
特にエコキュートなら、光熱費削減と補助金活用で長期的にお得です。
【無料見積もり】で修理費と交換費を比較してみましょう！