エコキュートを長期間使わない時の正しい対処法｜水抜きの手順と再稼働時の注意点をプロが解説

旅行や出張、別荘の管理などで、「しばらく家を空けるけれど、エコキュートはそのままで大丈夫？」と不安に思う方は多いはず。 実は、エコキュートを正しく停止させずに放置すると、不衛生な水が溜まるだけでなく、冬場には配管の破裂、最悪の場合は機器の故障を招き、帰宅早々に高額な修理や交換が必要になるケースもあります。

この記事では、エコキュート・電気温水器の交換専門会社であるエスジーが、不在期間に合わせた正しい停止手順と、自分で行う「水抜き」の方法、そして再稼働時の注意点を解説します。

1. 【不在期間別】エコキュートの正しい停止手順

家を空ける期間によって、必要な対策は異なります。

① 数日〜1ヶ月未満の場合：「沸き上げ休止設定」

3日以上不在にするなら、リモコンから「沸き上げ休止（停止）」の設定を行いましょう。 無駄な沸き上げを止めることで電気代を節約できます。

• ポイント： 設定した帰宅日に合わせて自動でお湯が沸くように設定できる機種がほとんどです。 

② 1ヶ月以上不在にする場合：「水抜き（タンク排水）」が必須

長期間お湯を循環させないと、タンク内の水質が低下し、雑菌が繁殖しやすくなります。また、冬場はタンクや配管内の水が凍結し、膨張することで内部を破壊する恐れがあります。 1ヶ月を超える場合は、必ずタンクの水を全て抜く「水抜き」作業を行いましょう。 

2. プロが教える「水抜き」の具体的ステップ

機種によって細かな違いはありますが、一般的な手順は以下の通りです。

1. 漏電遮断器を「切」にする： タンクを空にする前に必ず電気を遮断します。
2. 給水止水栓を閉じる： タンクに新しい水が入らないようにします。
3. 逃し弁を開ける： タンク上部にあるレバーを上げ、空気を入れます。
4. 排水栓を開ける： タンク下部の栓を回し、お湯（水）を抜きます。

注意！： 排水には1時間ほどかかる場合があります。また、抜いた水は非常に高温な場合があるため、火傷に注意し、側溝などへ正しく排水されるか確認してください。

3. 数年放置したエコキュート・電気温水器は「再稼働」していい？

別荘や空き家などで、数年間全く使っていなかった機器を再び使いたいというご相談をよくいただきます。しかし、数年放置された機器の再稼働には大きなリスクが伴います。

• 内部の腐食： タンクや配管内に残った水分が金属を腐食させ、通水した瞬間に水漏れが発生することがあります。
• 電装系の故障： 湿気で基板が傷んでおり、通電と同時にショートする危険があります。
• 水質の不安： 内部に蓄積した汚れや錆は、数回の入れ替えでは取りきれない場合があります。

エスジーからのアドバイス： 10年以上前の機種で、数年放置されていた場合は、無理に使い回すよりも交換を強く推奨します。最新のエコキュートは断熱性能が劇的に進化しており、数年前の機種に比べて待機時の放熱が少なく、結果的に月々の維持費を大きく抑えられるからです。 

4. エスジーなら、別荘や遠方の物件の交換もスムーズ

「遠方にある別荘のエコキュートを交換したい」「空き家を売却するために新しくしたい」といったご要望にも、エスジーは迅速に対応します。

• 現地調査から写真報告まで： お立ち会いが難しい場合でも、詳細な状況写真をメール等でお送りし、納得いただけるプランを提示します。
• 自社施工の安心感： 見知らぬ下請け業者ではなく、経験豊富な自社スタッフが責任を持って施工します。

5. まとめ

エコキュートを長期間使わない時は、「沸き上げ停止」か「水抜き」を確実に行いましょう。これだけで機器の寿命を延ばし、無駄な出費を防ぐことができます。

もし「久しぶりに動かしたらエラーが出た」「古い電気温水器を撤去して最新のエコキュートに変えたい」というお困りごとがあれば、いつでもエスジーへご相談ください。お湯のプロが、安心・安全な解決策をご提案します！