エコキュートから異音がする！　音別の原因と対処法について解説

「エコキュートを使っていたら変な音がする」と不安に感じる方は珍しくありません。異音の原因によっては大きな事故に発展する恐れもあるため、異変を感じたらすぐにどのような音が鳴っているかを確認しましょう。しかし「どのような音が危険なのかわからない」と感じる方もいるはずです。

そこで本記事では、エコキュートの異音別の原因について解説します。異音が起きたときの応急処置についても解説しているので、併せて参考にしてください。

エコキュートから異音がした場合の応急処置

エコキュートから異音がしたら、以下のような応急処置をしましょう。

• エコキュートの使用を停止する
• 異音の原因を確認する

無理に使用し続けたり「これぐらいなら問題ないだろう」と考えていたりすると、大きな事故につながる可能性があります。そのため、エコキュートから何らかの異音がしたら、すぐに応急処置を施してください。

ここでは、それぞれの手順について詳しく解説します。

1. 使用を停止する

エコキュートから異音が発生したら、すぐに使用を停止してください。異音が発生する原因としてガス漏れや不完全燃焼、部品の経年劣化などが考えられます。万が一、ガス漏れや不完全燃焼で異音が発生していた場合、大きな事故につながりかねません。そのため、エコキュートからいつもと違う音が聞こえてきたら、まずは使用を停止して原因を突き止めましょう。

2. 異音の原因を確認する

エコキュートの使用を停止したら、異音の原因を確認します。まず、エコキュートの使用年数をチェックしてみてください。10年以上使用している場合は、本体や部品の一部が劣化したために異音が発生しているかもしれません。この場合、修理よりも交換を勧められる可能性を考慮しておきましょう。

使用年数をチェックした後は、異音が発生するタイミングや場所などを確認します。異音が聞こえるタイミングによって、異常のある箇所を特定できます。例えば、以下のとおりです。

• 給湯するとき
• お湯をはるとき
• 使用していないとき

異音が発生したら、いつ・どのような音が鳴っているかをよく観察しましょう。また、エラーコードが表示されていないかも併せて確認してみてください。エラーコードは不具合が発生している箇所を教えてくれるため、原因を突き止めるときに役立ちます。

こんな異音が出たら要注意！　音別の原因と対処法

ここからは、エコキュートから音が発生した場合の原因と対処法について解説します。異音の違いによって対処法が異なるため、どのような音が鳴っているか注意深く聞いてみてください。

「ボンッ」「ボッボッ」という異音

エコキュートを使用してすぐに「ボンッ」「ボッボッ」のような小さな爆発音が聞こえた場合、不完全燃焼が起きている可能性があります。このような異音が発生した状態で使用し続けると、一酸化炭素中毒や機器の故障につながります。異変に気付いたらすぐに使用を中止し、修理会社へ相談しましょう。

「キーン」という異音

蛇口を閉めた後に「キーン」という異音が聞こえたら、ウォーターハンマー現象が起きている可能性が考えられます。ウォーターハンマー現象とは、配管内の圧力が急上昇することで起こる現象のことです。「キーン」という異音の他に「ゴトンッ」「ガタンッ」といった音が鳴ることもあります。

ウォーターハンマー現象が起きたまま放置しておくと、給湯機のセンサーに異常が発生したり、配管が破裂したりといった事故につながります。そのため、このような異音が鳴り出したら、すぐに修理会社へ連絡しましょう。

「ピーピー」という異音

エコキュートを使用している途中で「ピーピー」と異音が鳴り始めた場合、ガスの量が正常ではない可能性があります。ガスは適切に使用しなければ大変危険なため、すぐに使用を中止してサポートセンターや修理会社へ問い合わせてください。

「ゴー」「ウー」という異音

エコキュートを使用しているときに「ゴー」「ウー」と唸るような低い異音が聞こえたら、モーターの故障を疑いましょう。モーターは熱をおびた空気を排出する役割を持っており、そこに異常が生じると異音が発生します。モーターの部品が劣化、もしくは破損している可能性が考えられるため、使用を中止した後は修理会社へ連絡しましょう。

「キュッキュッ」「キュルキュル」という異音

浴槽にお湯を溜めるとき「キュッキュッ」「キュルキュル」という異音が聞こえたら、エコキュートの本体ではなく、加圧ポンプに不具合が生じている可能性があります。加圧ポンプは、お湯をエコキュートから浴槽などに給湯する際に使用する部品です。これは、エコキュートの本体と関係ない部分の不具合であるため、水道業者を呼んで修理してもらいましょう。

まとめ

エコキュートは、異音の種類によって原因が異なります。そのため、異音が聞こえてきたら、どのタイミングで・どのような音が鳴っているかを注意深く確認しましょう。

なお、異音が生じた場合はすぐさま使用を停止して、なぜ音がしているのかを確認する必要があります。今回紹介した異音のように、大きなトラブルに発展するものもあるため、無理な使用はやめましょう。安心で安全な暮らしを維持するために、小さな異変を見逃さないようにすることが大切です。